2020/03/25 18:04

ときじく は京都市下京区の松原京極商店街というところにあります。

小さな商店街ですが、老舗の漬物屋さん人気のパンやさん店主が蹴鞠で有名なお茶屋さんなど個性的な店があり、こんな時でも楽しく日常を送っています。
新型コロナの流行には終わりが見えませんが、特別なやり方で感染を防ぐよりも、なんといっても手洗いうがいなどの日々やっていることこそ重要らしいですね。

さて、時は天暦5年。西暦でいうと951年。
京の都では疫病が蔓延しておりました。
昨日元気だったおっかさんが、今朝になって咳をし始め、熱に喘いでいると思ったら夜には亡くなってしまうというありさま。
賑やかだった市も閑散とし、羅城門から入ってくる人もまばらとなり、見世物小屋は封鎖され、蔵開きも中止、百貨店の催し物も自粛、商店街の花祭りも自粛、とにかくイベントというイベントは全部自粛、学校は一斉休校、パーティは軒並みキャンセル、会議はオンラインで......
あれ? 今と一緒じゃん!
とにかく疫病の広がりかたは止まる所を知らず、民衆はどうしたらいいのかオロオロするしかありませんでした。
そこで立ち上がったのが空也上人です。
空也上人はこの感染拡大を食い止めるため、民衆に何かを勧めました。
南無阿弥陀仏を唱えながら歩き回ること?
夜通し仏さまに手を合わせ続けること?
違うんです。
空也上人が勧めたのは、お茶を飲むことでした。
みずから民衆にお茶を振る舞い、そのことで感染を食い止めようとしたのです。
結果はみごと、疫病を抑えることに成功しました。

現代のわたしたちは知っています。
緑茶に入っているカテキンには抗ウイルス作用があるということを。
空也上人がどうしてそんなことを知っていたのか、経験なのかお告げがあったのかわかりませんが、ともあれ民衆にお茶を飲ませることでウィルスに負けない体を広めたわけです。

むかしの知恵はまったくバカにできません。
今、この新型コロナの感染拡大を食い止めようという今、この逸話を使わない手はありません。
緑茶をたくさん飲みましょう。
松原京極商店街のお茶屋さん梅香庵茶舗に行くと、こんな話もしてくれますし、緑茶をグラムで買うこともできます。おいしい淹れかただって教えてもらえますよ。
ときじく も緑茶を飲みながら布製マスクを作っています。
ぜひみなさんも緑茶を飲んでください。ついでにときじく にもお立ち寄りください。